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豊かな海の食材、商品に自信 石巻でフード見本市 22社、加工技術アピール

石巻市と女川町の22社が自慢の商品などを売り込んだフード見本市

 水産物など石巻地方が誇る豊富な食材や企業の加工技術をアピールする「石巻フード見本市2025」(実行委員会主催)が24日、石巻市の石巻魚市場管理棟で開かれた。同市や女川町の水産加工会社など22社が出展し、全国から足を運んだ百貨店や商社のバイヤーらに自慢の商品を売り込んだ。

 各社がブースを設け、サバ、イワシ、カキ、タラコなどの加工品を並べた。試食品を用意した企業もあり、調理法や商品の特長を紹介しながらバイヤーに味わってもらっていた。

 末永海産(石巻市塩富町2丁目)は人気商品の「牡蠣(かき)の潮煮」や、季節限定の「春告げわかめ」などを紹介。小山剛史営業課長(46)は「東松島市の道の駅に自社商品を置かせてもらっているが、きっかけがこの見本市。販路拡大の貴重な機会になる」と話した。

 布施商店(同市魚町3丁目)は主力のタラの加工品だけでなく、石巻で近年、水揚げが増えているタチウオなどを使った開発中の商品も案内した。

 須田優太営業部長は(41)は「開発中のものを紹介すると、バイヤーが扱いやすいサイズなどをアドバイスしてくれることもある。毎年出展することで信頼関係を築きたい」と語った。

 開会セレモニーで、実行委員会会長の青木八州石巻商工会議所会頭は「石巻の水産業界が元気になれば、活気が地域全体に波及する。1件でも多く商談が生まれてほしい」と述べた。

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