貢献に感謝、冥福祈る　石巻商議所前会頭・故浅野さんお別れの会

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　昨年１２月７日に８２歳で死去した前石巻商工会議所会頭の浅野亨さんのお別れの会が２４日、石巻市千石町の石巻グランドホテルで執り行われた。

　県内外から各界の代表らが訪れ、故人の冥福を祈った。浅野さんが会頭時代、副会頭として支えたソーワダイレクト（石巻市千石町）の後藤宗徳社長は「東日本大震災後、亀山紘市長（当時）と二人三脚で霞が関に何度も陳情し、石巻の復興に全力を尽くしていた姿が忘れられない。リーダーシップがあった」と悼んだ。

　石巻青年会議所の大先輩と慕う本木忠一県議会副議長は「創意工夫と発想力のある人で、石巻圏域の発展に貢献した。会話の名人で、示唆に富む話に聴き入った。お会いするのが楽しみだった」と生前の人柄に触れた。

　喪主で長男の浅野辰之宮城ヤンマー社長（５４）は「多くの方に来てもらい感謝している。生前の父の思いを受け継ぎ、仕事を通じて地域に貢献したい」と語った。

　浅野さんは石巻商議所会頭を２００４年から１９年まで５期１５年間務め、震災で大きな打撃を受けた地域経済の復興をけん引した。グループ化補助金の適用などに重点的に取り組み、産業再生に尽力した。