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「宮城の工芸」華やか350点 石巻地方の作家3人も出品 29日まで、仙台・藤崎

工芸作品に花を生けて展示。下段左から尾形さん(ガラス)、樋田さん(陶芸)、上段左が馬場さん(陶芸)の作品

 県内の工芸作家29人の個性と感性が響き合う企画展「宮城の工芸」が23日から、仙台市青葉区の藤崎本館6階美術ギャラリーで開かれている。石巻地方からは3人が出品。それぞれが制作した花器に、県芸術協会華道部が花を生けて展示しているコーナーもあり、趣向を凝らした演出が会場を華やかにしている。

 石巻地方からは陶芸の馬場興彦さん(石巻市)が酒器や花器、樋田隆さん(東松島市)がコーヒーカップや花生け、ガラスの尾形かなみさん(石巻市)が動物をかたどった花瓶などを出品する。

 脱サラして40歳から陶芸を始めて28年になるという馬場さんは、樋田さんと高校時代の同期生。馬場さんは「互いに切磋琢磨(せっさたくま)して制作に励みたい。見に来た人には器独自の美しさを感じてもらえれば」と話す。

 宮城の工芸は県芸術協会工芸部主催で今年が2回目。陶芸やガラス、金工、七宝、藍染めなど普段使う食器などの作品から観賞用まで約350点を展示する。

 工芸部代表で仙台・秋保町を拠点にする鍋田尚男さん(56)は「ジャンルの異なる宮城の工芸作家の作品が一つの場所で観賞できる貴重な機会。私たち自身、刺激になるし、励みにもなる」と強調する。

 会期は29日まで。開場時間は午前10時~午後7時(最終日は午後4時半まで)。入場無料。連絡先は藤崎本館022(261)5111。

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