災害時の仮設トイレ、長期間の使用法発案 東松島の伏見さん、実用化に意欲
東松島市矢本の発明家伏見康男さん(74)が仮設トイレを災害時に長期間利用できる手法を発案し、昨年12月に特許を出願した。多くの人が利用すると短期間で使えなくなる仮設トイレに、着脱可能な外部タンクを接続することで貯留量を増やせるとして、実用化に意欲を燃やす。
仮設トイレは汚水タンクの容量が少なく、大人数が利用する避難所では頻繁なくみ取りが必要だ。一方、被災後は道路状況が悪く、バキューム車が来られない懸念がある。
伏見さんの開発では、便器下の汚水タンクに事前に穴を設け、平時はキャップをして使用。災害時は穴にホースをつなぎ、外部タンクと接続して容量を増やす。高低差を利用して汚水を移動させるため、段差がある場所に設置する必要があるが、くみ取り頻度を減らせる。
伏見さんは「外部タンクはじゃばら式など伸縮可能な形状にすれば保管しやすい。マンホールトイレと違って場所を問わず、自主避難所でも利用できる」と強調。発案を仮設トイレの製造販売会社に提案する方針だ。
発案のきっかけは、能登半島地震だ。避難所の仮設トイレにできた長蛇の列をテレビで見て、改善の必要性を感じた。
伏見さんは船舶機関士を経て建設機器類の修理業に従事した。これまで発電装置など10の特許を出願し、ダム底にたまる砂を除去するしゅんせつ装置は台湾で実用化されているという。アパート経営の傍ら、地域の人たちの困りごとを聞いては改善策を提案しており「社会や地域の困難を発明で解決したい」と意気込む。
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