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地域一丸でキャンペーン 12年に1度、金華山巳年御縁年大祭 実行委が設立総会

キャンペーンの事業計画などを確認した設立総会
前回、12年前の本祭で執り行われた神事。大勢の参拝客が訪れた=2013年5月3日、金華山黄金山神社

 石巻市の金華山黄金山神社で今年、12年に1度の「金華山巳(み)年御縁年大祭」が開かれるのに向け、同市と女川町や両市町の商工会、観光協会、観光事業者などは27日、キャンペーン実行委員会を設立した。受け入れ態勢や情報発信を強化するほか、関連イベントも展開し、地域全体への誘客につなげる。

 大祭は3月18日から10月31日までで、古式にのっとった行事が繰り広げられる。期間中は12年ぶりに本殿の内陣の扉が開かれ、普段はできない内玉垣の参拝ができる。本祭は5月12日にある。

 キャンペーンでは、金華山島内や両市町の各地にのぼり旗やタペストリーを掲示。観光ツアーの造成や観光施設とグルメを連動させた周遊企画、交流サイト(SNS)を活用したPRなどを展開する。

 設立総会が女川町浦宿浜のホテル華夕美であり、関係者約40人が出席した。実行委会長を務める石巻市牡鹿稲井商工会の斎藤富嗣会長は「前回の2013年は東日本大震災からの復興途上だったが、1万4000~1万5000人が訪れた。今回は復興で生まれ変わった石巻と女川を観光客に思う存分楽しんでもらいたい」とあいさつした。

 金華山は17年、東北の太平洋岸を縦断する自然歩道「みちのく潮風トレイル」のコースに指定。22年には宮城、岩手両県の産金の歴史を伝える日本遺産「みちのくGOLD浪漫(ろまん)」に認定された。実行委はこれらの観光的な魅力も発信し、大祭の盛り上げにつなげたい考え。

 大祭ではそのほか、みこし渡御を5月18日、龍神祭を7月27日に実施。9月25日には例大祭、10月5日には伝統行事「鹿の角切り」、同26日には「式年柴燈大護摩祈願大祭・火渡り祭」がある。

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