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乾式貯蔵施設設置に不同意を 市民団体、県や女川町などに陳情

伊丹副町長(左)に陳情書などを手渡す高野事務局長

 東北電力が女川原発(女川町、石巻市)敷地内で計画する使用済み核燃料の乾式貯蔵施設を巡り、女川町の市民団体「原発の危険から住民の生命と財産を守る会」など5団体は6日、町に対し、施設設置に同意しないよう求める陳情書を提出した。

 陳情書は、乾式貯蔵施設について「東北電は一時的な保管としているが、搬出先も搬出時期も明らかにしておらず、事実上の最終処分場になりかねない」と指摘。町が東北電に住民説明会を開くように要請することも求めている。

 「守る会」の高野博事務局長や石巻市の「女川原発の避難計画を考える会」の原伸雄代表ら3団体の計4人が同日、町役場を訪問。趣旨に賛同する県内外計235団体の署名を添え、伊丹相治副町長に陳情書を手渡した。

 高野事務局長は「全国から署名が集まっており、女川だけの問題ではないことは分かってもらえるはず。住民の安全や環境を守るためにも説明会の開催は必要だ」と訴えた。

 伊丹副町長は「女川町は原発の立地地域だが、最終処分場ではない。敷地外搬出を望む姿勢はこれまで通り変わらない」と述べた。守る会などは同日、石巻市と県にも陳情書と署名を提出した。

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