写真家・高砂さん最優秀賞作品、母校に届く 石巻高1階廊下で展示
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自然写真家高砂淳二さん(62)=石巻市出身、東京都=が撮影し、母校石巻高(生徒595人)に寄贈した世界最高峰の自然写真賞を受賞した作品「ヘブンリー フラミンゴズ」が7日、同校東校舎の1階廊下に飾られた。生徒はお披露目された作品の写真を撮ったり感想を語り合ったりした。
作品は、南米ボリビア・ウユニ塩湖で、羽を休めるフラミンゴたちの姿を収めた。2022年に自然写真の世界最高峰とされる「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」の自然芸術部門で、日本人初の最優秀賞にも輝いた。
作品は縦1.0メートル、横1.5メートルで、アクリルで覆った。鑑賞しやすいように照明を増設し、来校者も通る事務室と校長室の間の壁に設置した。
ともに美術部で2年の川綱奏多副部長(17)は「写真に写っていない部分の広がりを想像できる壮大な作品。この一枚を撮影するための努力が感じられる」と語った。佐藤真瑠部長(16)は「高砂さんのように、作品でみんなに感動を与えられるような絵を描きたいと思った。将来は、自分も世界で活躍できる人になりたい」と話した。
須田一憲校長は「生徒にはグローバルな視点の写真から、自分自身で人生を切り開く力を得てほしい。新たな100年に向けて、新入生にも作品を見てもらいたい」と話した。
今後は、作品横に高砂さんの経歴や作品を紹介したパネルを設置する予定。一般の鑑賞もでき、希望する場合は電話で連絡する。連絡先は石巻高0225(93)8022。
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