頬にすす付け息災、大漁 石巻・長面で奇祭「アンバサン」 元住民ら集い、笑顔
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石巻市長面にある北野神社末社の大杉神社で9日、地元に伝わる奇祭「アンバサン」が行われた。「ヘソビ」というすすを付けた輪切りの大根を顔にこすり付け、大漁や無病息災、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。
長面地区は東日本大震災で壊滅的な被害を受け、災害危険区域に指定されたため、居住する住民はいない。この日は、集団移転先などから元住民ら約20人が神社に集まった。
神事で玉串を奉じた参列者の顔に、高橋範英宮司(74)が「ヘソビ大根」を次々と押し付けた。参加者同士でもすすを付け合った。額や頬を真っ黒にした参加者は、集落があった方を向き「悪魔をはろうてヨーヤナ」と何度も唱和した。
アンバサンは300年以上続くとされ、元住民にとって心の支えとなる行事の一つ。波が安らかで大漁になるよう願いを込め、同神社が「安波さん」と称されているため、その名が付いたという。
この日、移転先の二子団地から「帰郷」した総代長の三條信幸さん(74)は「たくさんすすを付けてもらった方が、より多く福がつく」と笑顔をのぞかせ、「集まる人数は少なくとも、元気に祭りを守っていきたい」と話した。
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