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傑作写真を母校に 石巻高出身の高砂さん、受賞作寄贈へ

寄贈される高砂さんの作品「ヘブンリー フラミンゴズ」(c)Junji Takasago
高砂淳二さん

 石巻市出身の自然写真家高砂淳二さん(62)=東京都=が撮影し、世界最高峰の自然写真賞を受賞した作品「ヘブンリー フラミンゴズ」が、母校の石巻高に寄贈される。高砂さんは「地球の素晴らしさを感じてほしい」と後輩たちにエールを贈る。

 同作品は、南米ボリビアのウユニ塩湖で羽を休めるフラミンゴたちの姿を捉えた一枚。2022年、自然写真で世界最高とされる英国ロンドン自然史博物館主催の「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」の自然芸術部門最優秀賞に輝いた。

 高砂さんは同高の53回生。昨年11月の創立100周年式典で記念講演をした際、須田一憲校長(60)に作品の寄贈を依頼された。作品を縦1メートル、横1・5メートルで印刷し、アクリルで覆ったパネルが贈られる。

 高砂さんは「100周年の節目に出身校に飾ってもらえるのは誇らしい。地球の広さや美しさに触れ、生き物との調和に思いを巡らせてほしい」と話した。

 須田校長は「世界最高峰とはこういうことかと思わされる一枚。水色の美しい空が特徴的で、初めて見たときは校舎から見える青空が重なり、印象に残った」と感激していた。

 1階廊下に2月上旬から展示予定。設置場所の隣には「自ら進運を開拓すべし」との生徒心得綱領を記した真ちゅう製のパネルが位置する。須田校長は「生徒には石高の根幹となる思いと共に、写真を通して、多様性の時代を見据えたグローバルな目線を育んでほしい」と語った。

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