震災復興、万博で発信へ 復興庁プレイベント 水産業の未来、石巻でトーク

復興庁は9日、大阪・関西万博で東日本大震災から復興する被災地の姿を見てもらう展示企画の100日前イベントを、石巻市南浜町2丁目のみやぎ東日本大震災津波伝承館で開いた。「デジタルを活用した宮城の水産業の未来」と題したトークセッションがあり、自治体関係者ら約110人熱心に耳を傾けた。
ソフトウエア開発「アンデックス」(仙台市)の三嶋順代表、東北大タフ・サイバーフィジカルAI研究センターの田所諭センター長、南三陸町の県漁協戸倉カキ部会の後藤清広部会長、石巻市の市民団体「がんばろう!石巻の会」の黒沢健一事務局長が登壇した。
アンデックスは情報通信技術(ICT)を活用したブイで計測した海中の温度や塩分の情報をスマートフォンで確認できるアプリを開発。三嶋代表は「漁師の長年の経験は力になるが、海の環境を見える化することで、今よりも効率よく仕事ができる」と話した。
後藤部会長は「近年、若い世代で漁師を志してくれる人も多い。デジタルもその追い風になるだろう」と期待した。
関西万博は4月13日~10月13日の184日間、大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)で開催。復興庁の展示は5月19~24日に行われる。
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