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古里復興、首都圏から支援 東京みやぎ石巻圏人会総会 ふるさと納税PRなど推進

学生による石巻地方での研究成果の発表などがあった意見交換会

 首都圏の石巻地方出身者らでつくる「東京みやぎ石巻圏人会」の2025年度総会が8日、東京都千代田区のKKRホテル東京であった。会員や石巻地方3市町、石巻商工会議所の関係者ら約60人が出席。25年度も石巻地方の行政や経済界と連携を密にし、地域経済活性化や東日本大震災からの復興を支援していく方針を決めた。

 24年度事業報告・収支決算、25年度事業計画・収支決算、役員改選の3議案を原案通り可決した。25年度の事業では、石巻地方への「古里訪問旅行」や会報「ふるさと通信」の発行を継続するほか、3市町のふるさと納税のPRなども推進する。

 小林美恵子会長は「心のよりどころである古里の縁でつながった方々と手を携え、石巻圏と首都圏とを結ぶ役割を果たしていく」とあいさつした。

 石巻商議所の青木八州会頭は「震災の二重ローンや漁業の環境変化など課題は多い。会議所として地域経済の活性化に取り組む。古里の応援のため、良い知恵や支援を寄せてほしい」と語った。

 意見交換会もあり、石巻市の岡浩復興企画部長、東松島市の八木哲也副市長、女川町の阿倍清人産業振興課長がまちづくりの現状を説明。この1年の石巻圏の主な出来事として、石巻市の県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)のリニューアルオープン、道の駅「東松島」の開業、女川町の出島大橋の開通などをそれぞれ報告した。

 石巻地方でフィールドワークに取り組む芝浦工大のゼミを代表し、同大大学院修士1年の佐々木怜さんも研究成果を発表。市街地や漁港部の地形、環境などを生かした建築物のプランを提案した。

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