「高台へ」避難経路を確認 商店主ら、津波想定し訓練 女川駅前エリア
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東日本大震災から14年となるのを前に、女川町中心部の駅前商業エリアで7日、津波を想定した避難訓練が行われた。災害危険区域内の事業者でつくる女川産業区が主催。テナント型商店街「シーパルピア女川」の事業者や町職員ら45事業所、85人が高台の神社を目指した。
訓練は宮城県沖を震源とする震度6弱の地震で大津波が襲来する可能性があるとの想定で実施。参加者は雪が舞う中、商店街などから標高34メートルの白山神社を避難先とし、約10分かけて坂を上った。
町の放課後施設「女川向学館」のスタッフ庄子宙(そら)さん(24)は震災当時、女川一小4年生だった。「当時も雪が降っていて寒かった。災害はいつ起きるか分からない。慢心しないように常に気を引き締めていたい」と話した。
町生涯学習センターであった集会で、産業区の木村昇区長は「能登半島地震の被災地石川県珠洲市では高台に避難するという東日本大震災の教訓を生かし、人命が失われなかった地区がある。われわれも何かあれば白山神社へという言葉を忘れずに過ごそう」と呼びかけた。
産業区は2018年9月、震災後に職住分離が進む町で事業所間の連絡調整を円滑にし、地域の防災に一体となって取り組む目的で発足した。訓練は今回で7回目。
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