津波想定、高台へ 女川・中心街事業者ら避難訓練 「お客さんの誘導を考え行動」
地震による津波を想定した避難訓練が16日、女川町中心部のJR女川駅前商業エリアで行われた。テナント型商店街「シーパルピア女川」の事業者ら約90人が参加し、東日本大震災の教訓を再確認した。
宮城県沖で震度6弱の地震が起き、大津波発生の可能性があると想定。サイレンが響き渡る中、事業者や、車いすの要援護者や観光客役の町商工会職員、町観光協会職員らが標高約34メートルの白山神社を目指し、約10分かけて坂を上った。参加者はどの道を避難ルートにするかなどを話し合いながら高台へと急いだ。
初めて参加した「カフェごはんセボラ」のオーナー堂賀光枝さん(64)は「店にお客さんがいると参加できなかったが、今回はお客さんをどのように避難誘導するかを考えながら行動できた。今後も積極的に参加したい」と話した。
災害危険区域内の事業者でつくる女川産業区が主催。避難後に町生涯学習センターであった集会で、産業区の木村昇区長は「災害はいつ起こるか分からない。毎年開催するので、当たり前のように参加してもらいたい」と呼びかけた。
産業区は災害危険区域内の事業者の連携強化を図り、防災や地域活性化につなげようと2018年9月に設立した。
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