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発達に合わせ選手導いて 石巻地域スポーツ協連絡協、指導者対象に研修会

子どもの発達に合わせた指導を呼びかける千葉さん(奥中央)

 石巻地方2市1町のスポーツ協会でつくる石巻地域スポーツ協会連絡協議会は15日、管内の指導者に向けた研修会を石巻市開成のマルホンまきあーとテラス(市複合文化施設)で開いた。正しい指導方法についての講演があり、参加者は選手の将来に責任を持って導く大切さを再確認した。

 スポーツ団体の指導者ら約60人が参加した。石巻専修大サッカー部監督で、サッカー女子マイナビベガルタ仙台レディース(現マイナビ仙台)などを率いた経験がある千葉泰伸さんが講師を担当。「ジュニア期の段階に応じたスポーツ指導の在り方について」とのテーマで講演した。

 千葉さんは子どもの発達に合わせた指導の重要性を説明した。運動能力の基盤を獲得する3~6歳の幼少期に「走る」「投げる」「跳ぶ」などの基礎的な経験を培う必要性を強調。「7歳以降に始めても遅い。これらの知識を各スポーツで取り入れてほしい」と語った。

 子ども一人一人で成長のスピードは異なるとして「目先の結果のために運動が得意な子だけを重宝しても先はない。将来のため何をするべきか大人が考えてほしい」と述べた。指導者の責任についても触れ「子どもの可能性をつぶさないよう、真摯(しんし)に知識を付けてほしい」と呼びかけた。

 同市飯野川の野球スポーツ少年団で指導する宇沼隆祐さん(35)は「保護者の自分がコーチを務めているが、プロでなくても知識を十分に付けて子どもと接しなければいけないと感じた」と話した。

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