部活動に地域移行、現状を報告 石巻地域スポーツ協会連絡協議会 県、県教委職員が説明
石巻地域スポーツ協会連絡協議会主催のブロック研修会が17日、石巻市千石町の石巻グランドホテルであった。石巻地方のスポーツ指導者を中心に約60人が参加。休日の学校部活動の地域移行について、県と県教委の職員が現状や当面の方針を報告した。
県教委保健体育安全課の酒井智紀課長補佐は、部活動の地域移行の現状について紹介。地域移行は少子化進行や教員の働き方改革のため、土日の部活動を地域クラブ活動として展開し、持続可能な環境をつくり地域全体で子どもを育てることだと説明した。
県は2023年度を移行検討期間と位置付けており、24年度以降を改革推進期間として、準備が整った市町村から地域の活動へと移行していく予定。
地域クラブ活動移行の例として(1)現在入部している部活動単位で活動し、学校に指導者が来校する(2)いくつかの学校の生徒が集まり、地域クラブとして活動する(3)生徒が地域クラブに所属し活動する-などのパターンの紹介があった。
24年度の中総体への参加は、県や市町村が認める部活動地域移行の受け皿となっている団体や、該当する学校に常設された部活動がない生徒が所属している団体が参加要件として提示されている。県内では計28団体が参加登録している。
酒井課長補佐は「平日はこれまで通りの部活動を実施し、休日はできるところから地域クラブの活動へと移行し、数年間混在していく」と話した。
県スポーツ振興課の後藤千輝主査は、学校部活動や地域クラブの団体と指導者をマッチングする「みやぎ地域クラブ活動指導者人材バンクシステム」について述べた。
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