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道の駅・東松島 来場、2ヵ月で25万人 市が市議会で報告「順調な滑り出し」

 東松島市議会2月定例会は18日、本会議を開き、一般質問を始めた。市は昨年11月末に開業した道の駅「東松島」の来場者数が、今年1月末時点で24万9960人だったと報告した。年間目標の100万人達成に向け「順調な滑り出し」と手応えを示した。

 昨年12月は14万7980人、今年1月は7万7605人が来場した。全体の売り上げは約1億8150万円で、1階物販スペースが約75%を占めた。仮想現実(VR)体験コーナーは約1万4700人が利用し、約364万円を売り上げた。

 道の駅整備の主な目的である1次産業の振興に関し、議員からは地場産野菜の売り場の狭さや市内産作物の少なさを指摘する意見があった。

 市は、開業時に他の小売店との関係や猛暑による収穫減で地元生産者からの安定確保ができなかったと説明。指定管理者と協議し、今春から取扱量を増やす見込みを示した。渥美厳市長は「道の駅の大きな目標は1次産業の所得向上で、地場産品を売らなければ意味がない。売り出す努力をしていきたい」と述べた。

 本年度のふるさと納税寄付額は1月末時点で約3億300万円で、前年同期より減少し、本年度当初予算に計上した4億円に届いていない。市は総務省による制度見直しの影響で減少したと分析。道の駅などを活用して返礼品の周知を強化し、4億円の達成を目指す。

 渥美市長は「魅力ある企業が所在する自治体が勝ち組になり、そうでないところは苦戦している。本市に納税したくなるような事業を展開していくのが大事だ」と述べた。

 石森晃寿、井出方明、五野井敏夫、千葉修一の4氏が質問した。

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