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仕事の仕組み知って 小学生向けイベント、石巻商高生徒が発案

警察のブースで職業体験をする児童(右)

 石巻商高(生徒326人)と仙台市のNPO法人ケアブレンドは22日、小学生に労働や給与の受け取り、納税などを体験して社会の仕組みを知ってもらうイベントを同校で開いた。

 同校に近い石巻市稲井小、開北小、中里小の4年生以上の児童計約20人が参加。警察、消防、保育所、青果市場など9のブースから興味を持った職業を選び、仕事を体験した。

 石巻署が協力した警察官のブースでは、落とし物をした住民の対応とパトロール中の職務質問に挑戦。緊張しながらも、高校生や署員のサポートを受けて実際の業務に触れた。給料は仮想通貨で受け取り、お菓子や文房具に変えた。

 消防士になりきった稲井小5年の小高斗輝矢さん(11)は「防火服が重くて歩くのが大変だった。消防士のすごさが分かった」と笑顔だった。

 イベントは、石巻商3年で生徒会長の斎藤凜さん(18)が、子どもたちに将来を考えるきっかけにしてほしいと発案した。斎藤さんは「参加者がみんな真剣で、終わった時に笑顔だったのがうれしかった。地域貢献の一環として、自分が卒業してからも続いてほしい」と話した。

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