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女川をサウナの町に みらい創造、海岸広場に4月開設 海を見渡しBBQも

海岸広場の一角で建設が進むサウナ

 女川町をサウナの町に-。同町のまちづくり会社「女川みらい創造」は4月、近年のブームにあやかり、貸し切り制のサウナ施設を町中心部にオープンさせる。海が見渡せ、バーベキュー(BBQ)も楽しめる。町内では昨年12月、出島大橋の開通に合わせて町地域おこし協力隊員らが島内にもサウナを開業した。関係者は「女川を熱く盛り上げたい」と意気込む。

 みらい創造のサウナは、女川港に面する町海岸広場の一角に整備する。木造2階で、延べ床面積約88平方メートル。2階にサウナ室と二つの水風呂、外気浴スペースを設置。1階にはBBQ用の炊事場とシャワー室、更衣室、トイレを備える。休憩所の小屋(キャビン)2棟も併設した。

 午前と午後に分かれた1日2組の貸し切り制で、1組6人まで。周辺にはテナント型商店街「シーパルピア女川」やスーパー「おんまえや」などが立地し、地元の海産物などBBQの食材を調達しやすい。用具の貸し出しも行い、家族やグループで手軽に楽しんでもらう。

 海岸広場周辺は東日本大震災前、観光施設や商店が立ち並んでいたが、津波で被災し、災害危険区域に指定された。みらい創造はサウナでにぎわいを生み出そうと、2019年から開業に向けて動いてきた。

 近年のサウナは、ホテルや日帰り温泉施設のほか、ビルの屋上や山、海に至るまで設置場所を選ばない。設備もテント、バレル(たる)型など多彩だ。汗をかいた後の水風呂に川や湖を活用する自然サウナも注目されている。

 みらい創造の阿部喜英社長(56)は「女川の海を見ながらサウナを楽しんでほしい。コンパクトな街だからこそサウナとバーベキューの両方が楽しめる」と強調。「できるだけ長く町に滞在してもらうための工夫を、オープン後も考えていく」と語った。

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