サケ稚魚、いけす放流10万匹 海中飼育 成長と回帰願う 東松島

東松島市の鳴瀬川水系さけます増殖協会(会長・渥美巌市長)などは2月26日、サケ稚魚の海中飼育を浜市漁港で始めた。稚魚の順調な成長と古里への回帰を願いながら、約10万匹をいけすに放した。
協会や鳴瀬吉田川鮭増殖組合の組合員らが、6センチほどに育った稚魚をホースで漁港内のいけすに放流した。10日ほど海に慣らし体長を大きくさせてから海に放す。稚魚は太平洋を回遊して成長し、約4年後に産卵のため戻ってくる。回帰率は5~6%という。
稚魚は、昨年10~11月に吉田川の河口付近で捕獲したサケから採った卵を大和町の施設でふ化させたもの。秋サケは記録的な不漁が続いており本年度、同川などの親魚確保数は前年度の約6割に落ち込んだ。
渥美会長は「昔は自然の流れに任せてもサケが捕れたが、昨今は全体的に不調だ。事業の継続も厳しい」と語り、回帰率の向上を願っていた。
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