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身元不明27柱供養 震災犠牲者の冥福祈り法要 石巻仏教会

震災で犠牲になった身元不明者の冥福を祈って手を合わせる関係者

 東日本大震災から11日で14年となるのを前に、宗派を超えた寺院組織「石巻仏教会」と曹洞宗宮城県第13教区は6日、石巻市南境の市営石巻第2霊園で、身元が分からない震災犠牲者の慰霊法要を営んだ。

 霊園の納骨堂には身元不明者の遺骨27柱が安置されている。

 法要では石巻地方の僧侶約20人が読経・焼香し、一日も早く身元が分かって遺族や親族の元に帰れることを願って供養した。斎藤正美市長ら市関係者らも参列し、手を合わせた。

 仏教会によると、法要が始まった2012年は身元不明遺骨が130柱あった。20年7月に1柱の身元が判明したのを最後に、引き渡し先が見つからない状態が続いている。

 石巻仏教会会長で、慈恩院(石巻市吉野町1丁目)の桜井法昭住職(71)は「震災から14年がたって遺族も高齢化し、これ以上の身元判明は難しいかもしれない。不明者にも安心してもらえるよう、冥福を祈り続けていく」と語った。

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