北上川源流、絵でたどる 故浅井さん作品展、24日まで 石巻・旧観慶丸商店

浅井元義スケッチ展第7期「北上川スケッチ紀行」(石巻市博物館主催)が、24日まで同市中央3丁目の旧観慶丸商店2階展示室で開かれている。
同市出身の洋画家、元美術教師で2018年に80歳で亡くなった浅井元義さんが00年ごろ、岩手県内を流れる北上川をスケッチした原画20点を展示している。
童話作家宮沢賢治が名付けたという「イギリス海岸」(花巻市)から「開運橋と岩手山」(盛岡市)、ゴールの「弓弭の泉」(岩手町)まで、スケッチ画で北上川の源流をたどる旅を味わうことができる。
「浅井先生」の教え子たちでつくるアサイ美術部の早坂多美恵さん(63)と豊原みどりさん(63)は、恩師の作品を前に「微妙な色合いを一瞬にして捉えている。それに風景を描き込まない。余白があり想像力をかき立てる」と感心していた。作品1点1点に浅井さんと同じ目線、構図で撮った現在の風景写真も一緒に展示されており、2人は興味深そうに見比べていた。
開館は午前9時~午後5時。休館は火曜。入場無料。連絡先は市博物館0225(98)4831、または旧観慶丸商店0225(94)0191。
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