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彼岸入り 海望み、故人に思いはせる 石巻地方

花を供え、故人を供養する墓参客=17日午前10時40分ごろ、石巻市渡波の洞源院

 春の彼岸入りの17日、石巻地方は穏やかな青空が広がった。各地の寺社や霊園では、家族連れなどが墓参りに訪れ、故人をしのび手を合わせていた。

 仙台管区気象台によると、17日の石巻の最高気温は9.3度(午後2時11分)だった。強い風雨だった前日から一転し、暖かな日差しが降り注いだ。石巻市渡波の洞源院では、家族連れなどが次々と足を運んだ。墓前を清め、線香や花を供えて静かに目を閉じた。

 同市渡波の無職女性(77)は親戚とともに訪れ、東日本大震災の津波で犠牲になっためいの阿部多恵さん=当時(35)=と阿部さんの息子修也君=同(5)=を悼んだ。「修也君は生きていたら大学生になる。あれから14年もたつのか」。高台の墓所から海を望み、思いをはせていた。

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