自ら行動できる人に　石巻専修大で学位記授与式　288人、新たな道へ

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　石巻専修大の学位記授与式が２０日、石巻市南境の同大体育館で開かれた。経営、理工、人間３学部の卒業生２８６人、大学院修士課程２人の計２８８人が新たな一歩を踏み出した。

　尾池守学長は式辞で「入学当時は新型コロナウイルスのためオンライン授業や行動制限など苦労が多かったと思うが、立派に成長してくれた。常に学び続ける姿勢を忘れず、社会に貢献してほしい」と激励。代表者に学位記を手渡した。

　卒業生を代表し、経営学部経営学科の鈴木景太さん（２２）は「新生活に対する不安はあるが、大学で培ったものを生かし、自ら判断し行動できる人間になる」と決意を述べた。

　式後、卒業生らは家族や友人と記念撮影をしたり、指導教授らと思い出話に花を咲かせたりしていた。

　春から東松島市の電子部品製造会社に勤務し、車やスマートフォンの部品製造に取り組む理工学部機械工学科の千葉宏樹さん（２２）＝石巻市＝は「早く仕事を覚えることが目標」と先を見据えた。

　今春は、経営学部に２０２１年度開設した「情報マネジメント学科」から初の卒業生２０人が巣立った。成績優秀者を表彰する「川島記念学術賞」は理工学部４人、経営学部３人、人間学部２人に贈られた。