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低利用魚、黒い笹かまに JAL×石巻・末永海産×鐘崎、連携し開発

県産食材を使った黒い笹かまぼこ
かまぼこをPRする相沢さん

 日本航空が展開する「JALふるさとアンバサダー」で石巻市出身の相沢枝穂さん(34)は、同市塩富町2丁目の末永海産と、鐘崎(仙台市)に協力し、低利用魚などで作った黒い笹かまぼこ「仙臺(せんだい)BLACK(ブラック)」を開発した。

 開発で末永海産は材料となるワカメを提供。パッケージのデザインは同市出身の広告制作会社社員大沢佳美さんが手がけた。

 かまぼこは、サイズが小さく加工に適さないことから店頭にあまり並ばない県産魚カナガシラを使った。傷や色落ちで廃棄予定だったワカメを材料に加え、イカスミで真っ黒な笹かまぼこに仕上げた。魚介のうまみにワカメが加わったことで、味が締まった。

 開発は、低利用魚の活用を進める鐘崎の「おいしくつながるプロジェクト」と、JALふるさとアンバサダーが地域課題解決を図る「JALふるさとプロジェクト」が連携し実現した。

 相沢さんは「私を育ててくれたふるさとの石巻へこのような形で恩返しできてうれしい。石巻の皆さまのお力があってたどり着いた商品。ぜひお手に取ってほしい」と呼びかける。

 1袋5個入りで1500円、1個280円。当面は鐘崎総本店笹かま館、鐘崎屋エスパル仙台東館、仙台空港2階売店「萩」で販売される。

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