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養殖ギンザケ、来月8日初入荷 昨年比11日遅れ 石巻魚市場で受入全体会議

ギンザケの初入荷を4月8日にすると決めた会議

 石巻魚市場で25日、今シーズンの養殖ギンザケ水揚げに関する生産者や市場関係者の会議があり、同市場への初入荷を昨年より11日遅い4月8日とすることを決めた。海水温上昇の影響で、稚魚の搬入が約1カ月遅れているため。魚市場によると、ギンザケの初入荷が4月にずれ込むのは、東日本大震災後は初めてと見られる。

 会議は、石巻市漁船誘致及び原魚等確保推進委員会の「養殖ギンザケ受入全体会議」。生産者や買い受け人、県、市関係者ら約50人が出席した。

 4月8日は「みやぎサーモン」「金華ギン」の2種類を取り扱い、入札を午前7時20分から行うことを確認した。今季の水揚げ目標は4500~4800トンとした。海水温上昇が顕著だった昨季は約3900トンにとどまっていた。

 魚市場の佐々木茂樹社長は同日の会議で「水温が下がらないため、ギンザケは死滅を避けて水揚げが早まるなど短期決戦になっている。市場の役割が一層大事になるので、充実した受け入れ環境を整えたい」と強調した。

 佐々木社長は会議後の取材に対し、春漁のコウナゴ漁が2年連続で休漁になったことも明らかにした。「(海の環境変化で)漁獲できる魚の種類や時期が変化している。これまで以上に、水揚げされる水産物を高品質で取引できるようにしていく」と語った。

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