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移住者同士、親睦深める IRORI石巻で交流会 まちの魅力や楽しさ語り合う

石巻に移住した人たちが集い、交流を深めた

 東日本大震災後に石巻市に移住した人たちの交流会が7日、同市中央2丁目のIRORI石巻であった。参加者は移住を決めた理由や石巻の魅力などを語り合い、親睦を深めた。

 震災後のまちづくりの柱として移住事業に力を入れる同市の一般社団法人ISHINOMAKI2.0が企画した。移住者同士が知り合う貴重な場とあり、男女25人が参加。自由に食べたり飲んだりしながら懇親会形式の交流を楽しんだ。

 夫と子ども2人と参加した村井彩友美(あゆみ)さん(31)は、約1年半前に盛岡市から移住した。「石巻の気候や風土が気に入った。仮面ライダーの大ファンなので、石ノ森萬画館がある石巻の生活を楽しんでいる」と話した。

 東京都出身の野内杏花里(あかり)さん(24)は「2年前に移住した。おいしいものがいっぱいあり、何より石巻の人たちは優しい」と強調。その上で「高校生と大人の世代間をつないで活気ある石巻にしたい」と抱負を語った。

 移住を促進する市職員も参加した。市SDGs移住定住推進課の横向杏海(あみ)さん(27)は自身も岩手県花巻市生まれで、5年目の移住者。「新旧の文化や建物が入り交じっている石巻の空気感が好き。移住者目線で仕事に取り組み、移住者が生き生きと暮らせる街にしたい」と張り切る。

 青森県弘前市からの移住を検討している男性も交流会に加わり、石巻に関する情報を移住の「先輩たち」から聞いていた。

 ISHINOMAKI2.0によると、2021年度から24年度(2月末現在)までに扱った移住者は442人に上る。代表の松村豪太さん(50)は「後継者不足と言われる農業や水産業に従事する移住者もいる。市やイシノマキ・ファーム、フィッシャーマン・ジャパンなど地元事業者と連携しながら移住事業を推進する。まちづくりの大きな力にしたい」と期待した。

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