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石巻青果取扱、200億円を突破 猛暑の単価上昇、影響 2024年度販売実績

社内に掲げられた200億円突破に向けたスローガン

 石巻青果花き地方卸売市場(東松島市赤井)の青果部は3月31日、2024年度の販売実績をまとめ、年度取扱金額が初めて200億円を超えた。総額は前年度比6.55%増の202億4204万円。取扱金額の増加傾向を維持してきた中、猛暑の影響による単価上昇が後押しし、25年前に目標に掲げた大台に到達した。

 取扱金額は野菜が6.77%増の124億5552万円、果実が6.18%増の77億8652万円。猛暑による不作などで取扱数量がともに6%ほど減少したことに伴い、単価が約13%高まった。

 市場は1972年に開設。200億円突破は、取扱金額が130億円ほどだった2000年、市場を運営する石巻青果が目標として定め、社内に掲示してきた。昨年末に目標達成が視野に入って以降も取扱金額の積み上げに取り組み、3月27日に大台に到達した。

 青果の近江一仁専務は取材に対し「産地とのつながりの強さが結果につながった」と評価。東日本大震災後は東京電力福島第1原発事故の風評被害で販売低迷に苦しむ福島県の生産者とも取引を続けた。「出荷を断らず、良いときも悪いときも(顧客と)連携してきた」と振り返る。

 菊池和彦社長は「『売り上げが右肩上がりでなければ取り残される』と職員一丸でやってきた」と喜び「今後も生産者と消費者のニーズに応え、青果を安定供給していく」と語った。

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