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新年度スタート 石巻地方3市町、新任職員に辞令交付 地域貢献、心に誓う

 2025年度が1日、スタートした。石巻地方2市1町は新規採用職員への辞令交付式や年度初め式を開き、職員たちはそれぞれのまちの課題解決や地域の発展に尽力することを誓った。企業などでも入社式があり、新入社員らが新たな一歩を踏み出した。

■石巻市 柔軟な発想力、期待

辞令交付を受ける新規採用職員ら=石巻市

 石巻市は新規採用職員の辞令交付式を市役所で開き、石巻地方広域水道企業団と石巻地区広域行政事務組合の各3人と任期付き23人を含む計74人が出席した。

 斎藤正美市長が代表者に辞令を交付。訓示ではデジタル技術を活用した市民サービスの向上や効果的な行政運営の重要性を説き「職場で経験を積み、地域住民の視点に立った判断力や柔軟な発想力を持ってほしい」と述べた。

 資産税課に配属された清水瑛太さん(22)と、保健福祉総務課の中鉢遥香さん(22)が服務宣誓を読み上げた。

 同市大街道東出身の清水さんは「大学時代にいろいろな場所に行ったけれど、石巻に住みたいと思った。地元に貢献したい」と話した。

■東松島市 常に市民の立場で

職務の全うを宣誓する新規採用職員ら=東松島市

 東松島市は辞令交付式と年度初め式を市コミュニティセンターで開き、新規採用8人を含む職員約80人が出席した。

 辞令交付では渥美巌市長が対象者に辞令を手渡した。新規採用職員を代表し、税務課に配属された同市出身の星龍希さん(22)が「憲法と市民憲章を尊重し責務を全うする」と宣誓。取材には「お世話になった場所なので市民のために頑張りたい」と意気込んだ。

 2005年の矢本、鳴瀬両町の合併による市制施行から20年を迎えた。渥美市長は訓示で、人口減少の抑制や市民の健康増進といった諸課題に言及。「常に市民の立場に立ち、最少の経費で最大の効果を出すよう頑張ってほしい」と激励した。

■女川町 部署の垣根越え、連携を

須田町長(左)から辞令を受け取った新規採用職員ら=女川町

 女川町の辞令交付式は町生涯学習センターであり、新規採用7人を含む職員約100人が出席した。

 新規採用職員で産業振興課に配属された仙台市出身の中西大樹さん(22)が宣誓書を読み上げた。中西さんは「父の古里である女川で働くことに不思議な縁を感じている。住民と早く打ち解け、地域に貢献できる職員になる」と意気込んだ。

 須田善明町長は訓示で、1日に町制施行100年目に入ったことを挙げ「2026年の100周年に向け、一人一人がどうすれば女川をより明るく楽しい町にできるかを考えてほしい。職員だからできることがあるはずなので、部署の垣根を越えた連携で刺激し合ってもらいたい」と呼びかけた。

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