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学生4人が移住、住民と夢を探す 「さとのば大学」 女川で入学式

女川町、秋田県五城目町、長野市の3会場をオンラインでつないで実施した入学式

 1年ごとに地域を選択し、移り住みながら4年間のオンライン講義を受ける教育プログラム「さとのば大学」の入学式が10日、女川町であった。町内に移住した学生4人が、住民と交流を重ねながら自身の夢を探したり、選んだ地域の課題解決に向けたプロジェクトを企画したりする。

 さとのば大は街づくり支援会社「アスノオト」(東京)が2019年に開校。拠点のキャンパスがなく、学生は北海道名寄市や鹿児島県枕崎市など全国14地域から暮らしたい場所を選んで滞在していく。東北では女川町と福島県南相馬市が受け入れている。

 一般的な大学と異なる市民大学の位置付けで、通信制を併用して大学卒業資格が取得できる。

 入学式は女川2丁目の女川フューチャーセンター・カマスであり、女川町と同じく、新入生を受け入れた秋田県五城目町と長野市をオンラインでつないだ。

 女川会場は学生の生活をサポートする町のNPO法人アスヘノキボウの関係者ら約10人が出席。京都市から移住した上田恵伶奈さん(18)が「子どもの教育支援を行う団体でインターンシップをしつつ、夢を見つける」と意気込んだ。

 町は昨年度から学生を受け入れる。須田善明町長は「関わる町民もいい影響を受けているので、お互いのためになることが一つでも生まれてほしい」と語った。

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