2市長選告示まで1週間余り 石巻、現新3氏の争いか 東松島、無投票の公算大
任期満了に伴う石巻、東松島の両市長選(20日告示、27日投開票)と、同じ日程で行われる石巻市議補選(欠員2)、東松島市議選(定数16)の告示まで1週間余りとなった。一時は無投票の可能性も浮上した石巻市長選は、現職と新人の3氏による争いが濃厚となった。各陣営は集会を開くなどして浸透を図るとともに、選挙戦本番に向けて準備を進める。
石巻市
<市長選>
石巻市長選にはいずれも無所属で再選を目指す現職の斎藤正美氏(70)=自民・立民・公明推薦=、3度目の挑戦となる新人で元市議の青木満里恵氏(70)、新人で福祉施設運営会社社員の木村紀斗氏(50)が立候補を予定している。
斎藤氏は実績と市政の継続を強調。幅広い政党や団体の支持を受け、5日の総決起集会では約1300人が集まり、気勢を上げた。
青木氏は2013、17年に続き出馬を決めた。公約に公共交通の見直しなどを挙げ「石巻を明るく元気なまちにしたい」と語る。
木村氏は社会福祉事業での経験を基に「子どもからお年寄りまで優しい街を実現する」と話す。福祉や産業振興策を公約に掲げる。
3月1日現在の有権者は11万4694人。
<市議補選>
議員の死去と辞職に伴う石巻市議補選は、元市議と新人5人の争いとなる見通し。立候補を予定するのは、いずれも元市議の阿部正春氏(69)、黒須光男氏(77)、佐藤雄一氏(45)と、ともに新人の兼子佳恵氏(53)、野津裕二郎氏(38)。各陣営は浸透に躍起になっている。
東松島市
<市長選>
東松島市長選は、無所属で3選を目指す現職の渥美巌氏(77)=自民・公明推薦=以外に立候補の動きはない。8日に市役所であった立候補届け出書類の予備審査には、渥美氏の陣営のみが出席した。
渥美氏は2期目、公約に掲げた道の駅「東松島」の開業や、圃場整備の推進といった1次産業振興、観光振興などを手がけた。
<市議選>
定数2減の16となる市議選は、現職と新人らが立候補に向けて準備を進める。8日の予備審査には、現職のうち11人、新人5人が出席した。
3月1日現在の有権者は3万2375人。
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