女川移住の学生4人、目標高らかに 「さとのば大学」入学式 住民と連携、課題解決も
全国各地の4カ所で1年ずつ生活しながらオンライン講義を受ける教育プログラム「さとのば大学」の入学式が、女川町女川2丁目の女川フューチャーセンター・カマスで開かれた。町内に移住した学生4人が関係者を前に意気込みや将来の目標を語った。
さとのば大学は街づくり支援会社「アスノオト」(東京)が2021年から展開。拠点のキャンパスを持たず、学生は北海道名寄市や石川県七尾市、鹿児島県枕崎市など全国15カ所から暮らしたい場所を4カ所選び、1年ずつ滞在する。
一般的な大学とは違う市民大学の位置付けで、通信制を併用して大学卒業資格を取得できる。東北では女川町、福島県南相馬市、秋田県五城目町が学生を受け入れている。
学生はオンラインで講義を受ける。講義以外の時間では、地域住民と連携しながら自身の夢の実現に取り組んだり、社会課題の解決に向けたプロジェクトを企画したりする。
入学式は11日にあり、いずれも10代で神奈川県2人、奈良県1人、石川県1人の計4人出席。須田善明町長は「町として協力できることはやっていく。自分自身や町民と向き合い、意味のある1年にしてほしい」とエールを送った。
石川県加賀市出身の呉藤岳登(たけと)さん(18)は「近年は外遊びをする子どもが少ない。居場所づくりも含めて、女川の人と関わりながら子どもの教育について勉強したい」と抱負を述べた。
女川町は昨年から学生を受け入れている。町内での生活は同町のNPO法人アスヘノキボウなどがサポートする。本年度は1年生4人と2年生1人の計5人が滞在する。
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