豊かな蛤浜、未来へ伝えたい 石巻の亀山さんが復興活動を書籍化、仙台で26日トークイベント

刊行された「豊かな浜の暮らしを未来へつなぐ」
亀山貴一さん

 東日本大震災の津波被害を受けた古里・宮城県石巻市の蛤浜(はまぐりはま)の復興に取り組む亀山貴一さん(38)=写真=が、活動の歩みをつづった書籍「豊かな浜の暮らしを未来へつなぐ-蛤浜再生プロジェクト-」を刊行した。NPO支援などを行う仙台市のグラニーリデトが手掛ける出版レーベル「東北復興文庫」の第1弾。
 亀山さんは一般社団法人「はまのね」代表。津波で壊滅的な被害を受けた古里の再生のため、2012年3月に蛤浜再生プロジェクトを始め、カフェ「はまぐり堂」を開店。漁業や狩猟、観光のプログラム開発などに取り組む。
 書籍では、震災後、仲間も資金もない状況で活動を始めた頃から現在までのプロセスを紹介。資金調達や組織づくりなどの課題をどう乗り越えたか、持続可能な形での運営に向け何を大事にしたのか、亀山さん自身の考え方の変化も含めて率直かつ丁寧につづった。
 亀山さんは「活動に対する周囲の評価や期待と、地域の復興は別物。地元の人にとって何が良いのか考え、大事な物を見失わないようにすることが大切なのだと伝わるといい」と話す。
 東北復興文庫は、復興に取り組む個人や担当者に蓄積されたノウハウやスキルを発信し、全国の被災地で活用してもらうことを目指す。グラニーリデト代表理事の桃生和成さん(38)は「感情は抜きにして、事実、起きたことに焦点を当てた」と話す。亀山さんの書籍も含め計5冊を21年度までに刊行予定。
 新書判132ページ、1100円。1000部作製し、東北復興文庫のオンラインショップで販売している。
 26日午後1時半から、仙台市青葉区の金港堂本店で亀山さんらのトークイベントを開く。参加費は書籍付き2000円。連絡先はグラニーリデト080(9638)9852。

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