マスクなし 乗車拒否可能に 福島のタクシー6社 運輸局認可

 東北運輸局は24日、正当な理由がないのにマスクを着けない利用客の乗車を拒否できるよう、福島県内のタクシー事業者6社が申請していた運送約款の改定を認可した。新型コロナウイルスの感染防止対策の一環で、マスク未着用者の乗車拒否の規定を約款に盛り込んだのは東北初。

 6社はクラブ自動車、ワンランドタクシー(郡山市)、湯本タクシー、内郷タクシー(いわき市)、昭和タクシー(二本松市)、オールスター観光(三春町)。各社が個別に申請した。

 新しい約款に基づき、運転手はまず利用客にマスクを着けない理由を聞き、病気などの理由がなければ着用を依頼し、それでも着けない場合に限って乗車を拒否できる。客がマスクを持っていない事態に備え、車内にマスクを用意する。

 運輸局によると、マスクなしで酔って大声を出す客に運転手が不安を感じているといった相談が事業者から寄せられている。運輸局は「マスク未着用者の乗車を一律に断る内容ではなく、理由の聞き取りなどを丁寧に進めることが基本だ」と説明する。

 昭和タクシーの鈴木克裕総務部長は「約款に明文化されたことで、マスク着用を運転手が利用客にお願いする際の後ろ盾ができ、車内トラブルを防止できるようになる」と効果を語る。

 運輸局はさらに県内約30社の約款改定も審査中。他の東北5県の事業者からの申請はないという。

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