フードバンク岩手が仙台に新拠点 他団体と連携し大口寄付募る

フードバンク岩手の事務所に支援物資を運び込むJT社員

 家庭などで余った食品を生活困窮者に届けるNPO法人「フードバンク岩手」(盛岡市)が、東北各地のフードバンク団体との連携拠点を仙台市に新設した。個々のフードバンクでは扱いにくい企業からの大口寄付を一括して受け付け、支援の拡大と充実を図る。

 拠点となるのは、仙台市青葉区のビルに11月に設置した「東北フードバンク連携センター」。スタッフ1人が常駐し、仙台圏の企業に寄付や物資回収、広報への協力を働き掛ける。

 当面の目標は70社との提携で、大口寄付を積極的に受け入れ、各団体に分配する予定。東北全体で支援物資を年間150~200トン増やしたい考えだ。

 寄付は、東北では農家からのコメ、首都圏では食品加工会社からのおかず類が集まりやすい。こうした特徴を踏まえ、東北以外の地域との「物々交換」も進める方針。

 フードバンク岩手は現在、岩手県内で民間3社と連携。日本たばこ産業(JT)は盛岡、北上両支店の社員が昨年夏から月1回、県内各地にある食品投函(とうかん)用ポストに集まった物資の回収を引き受けている。

 22日は北上支店の社員が、盛岡市のフードバンク岩手の事務所に、大船渡、陸前高田両市と平泉町で集まったコメや乾麺を搬入していた。

 JTは、社会貢献の一環として国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の実現に取り組む。フードバンクとの提携は「格差是正」のためで、東北では7団体に協力している。

 栗原隆行北上支店長は「県内各地に営業先があり、社員が業務中に無理なく集められる。できることとニーズが合った」と語る。

 フードバンク岩手では、事務所から遠い地域での回収コストが課題だったが、JTの協力を機に食品用ポストを11カ所に新設。広く寄付を募れるようになったという。

 阿部知幸事務局長は「フードバンクは困っている人のSOSの入り口になり得る。寄付以外にもできることもたくさんあるので、まずは声を掛けてほしい」と話す。

 連絡先は東北フードバンク連携センター022(393)8201。

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