宮城・南三陸でサケの稚魚放流 漁獲不振で山形から種卵初移入

サケの稚魚を八幡川に放流する組合員ら

 宮城県南三陸町で町の主力魚種であるサケの稚魚放流が行われている。人工ふ化放流事業を担う志津川湾水系さけます増殖協会は今季、約300万匹の放流を計画。昨季に続き漁獲不振で採卵が低調だったため、対策として初めて山形県内の河川から種卵を移入した。

 志津川地区を流れる八幡川での放流は1月22日に始まった。29日は志津川淡水漁協の組合員らが護岸から、5センチほどの稚魚約12万1000匹をホースを使って流した。3月までに約200万匹の放流を予定する。

 町地方卸売市場の2020年の秋サケの水揚げは、記録的不漁だった19年を約3割下回った。県内の河川では遡上(そじょう)するサケが少なかったため、山形県遊佐町の組合からサケの種卵を確保した。約100万匹のふ化を見込み、2月末から海に放流する。

 今季は海で取った親サケ「海産親魚」を蓄養して採卵する試験も実施した。漁協職員の千葉純一さん(35)は「近年はサケ漁の苦戦が続いている。さまざまな取り組みが実り、1匹でも多く回帰してほしい」と話した。

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