山元の900戸断水続く 仙台城跡線通行止め 宮城も大きな被害

給水所でくんでもらった水を手渡される子どもたち=15日午後2時15分ごろ、山元町の坂元地域交流センター
駅舎2階の天井の一部が落ちたJR船岡駅=14日

 13日の地震で最大震度6強を記録した宮城県内では、激しい揺れによるライフラインや建造物の損壊が相次いだ。一部地域では15日も断水が続き、停電が起きた。

 山元町では15日午後5時現在、約900世帯で断水が続いた。町内3カ所の給水場所には、町民が次々と集まった。他には山下中の体育館の窓ガラスが割れたほか、住宅の屋根瓦の落下が続出した。

 仙台市教委によると、仙台城跡中門(なかのもん)跡(青葉区)の石垣が地震でずれ、最大25センチの隙間が生じた。不安定なため、石材三つをいったん取り外す。工事に伴い、市道仙台城跡線は16日午後5時まで通行止めにする。

 周辺にある仙台藩祖伊達政宗の霊廟(れいびょう)「瑞鳳殿」(同区)では多数の石灯籠が倒れ、管理する公益財団法人瑞鳳殿が観覧を中止。1979年再建の本殿には目立った被害はなかった。石灯籠は東日本大震災時にほとんど倒壊し、石を積み直すなどして修復した。

 震度6強を観測した蔵王町では、江戸期築の重要文化財「我妻家住宅」で前蔵の土壁が大きく損傷するなどした。白石市の白石城は天守閣に相当する三階櫓(やぐら)で、外壁や内壁に亀裂が入り一部が剥がれた。

 公共施設の被害も目立った。七ケ浜町のアクアリーナは体育館の照明約20基が落下し、ドアや窓のガラス約10枚が割れた。塩釜市では壱番館庁舎で水漏れが起き、市民図書館や遊ホールが休館した。

 青葉区の市青葉体育館は天井の断熱材16枚が脱落、剣道場のスプリンクラーの水道管も壊れ水浸しとなった。職員が断熱材の改修や水の拭き取りなどに当たった。仙台国際センターではホールの天井材や空調ダクトが落下するなどした。

 交通インフラも影響を受けた。柴田町のJR船岡駅では駅舎2階の天井の一部が落下した。白石市の国道113号の小原トンネル付近で崖崩れ、同市の鎌先温泉付近の県道南蔵王白石線で土砂崩れが、それぞれ発生。ともに一時通行止めとなった。

 県内の停電は14日に復旧したが、15日に再発。仙台など6市4町の延べ7492戸が最大約4時間20分停電した。東北電力ネットワーク宮城支社によると、13日の地震で電線を固定する器具が破損したり、電線同士が接触したりしていた箇所が、15日の風雨でショートするなどしたため。宮城支社は器具の取り換えや電線の張り替えを行った。

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