13日に震度5強を記録した宮城県角田市では、商店街や文化施設で被害が相次いだ。2019年の台風19号に続き、20年からは新型コロナウイルスの影響も加わって苦境にある事業者は多く、地震がさらに追い打ちを掛けた。くしくも13日、集客が期待された恒例のひな祭りが開幕したばかり。店主らは相次ぐ災害を嘆いた。
市中心部の丸正酒店では酒瓶が落ちて床に散乱し、冷蔵庫内の棚が倒壊した。佐々木正博社長(47)は「数百本が倒れた。うち半分ほどが割れたり、傷が付いたりしただろう」と肩を落とした。14日は瓶の片付けや床掃除に追われた。
被害は東日本大震災時と同じ程度だが、先行きが見通せないコロナ禍で販売が落ち込み、精神的なダメージが大きい。佐々木社長は表情を曇らせた。
「コロナがなければ頑張ろうと思えるが、今回は心が折れそうだ。酒には、どうして補償制度がないのか」
市内では、仙台藩祖伊達政宗の次女で角田館主石川宗敬に嫁いだ牟宇(むう)姫にちなむ「かくだ牟宇姫ひなまつり」が13日に開幕。来月14日まで、ひな人形やつるし飾りが店舗や公共施設を彩る。
牟宇姫が持参したとされる伊達家ゆかりのひな人形を飾った市郷土資料館は、蔵の壁にひびが入る被害があり、臨時休館となった。庭園では高さ約3メートルの石灯籠が倒壊。ひな人形は落ちなかったが、いったん撤収した。
コロナ禍で、ひな人形展は久々の誘客イベントだったが、再開時期は見通せない。職員は「気持ちを込めて飾ったのに、1日で中断とは…」と落胆した。
住民手作りのつるしびなを店に飾ったスポーツ用品店「タカテルスポーツ」では、展示棚のガラスが割れた。台風19号では店内が浸水する被害に遭った。店主の高橋輝昭さん(76)は「震災以降、大きな自然災害が多く、被害を受け続けている」とため息をついた。
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