被災文書の活用法探る 全国史料ネット、オンラインで集会

 災害によって破損した民間の古文書や復旧・復興の過程で作られる文書の保全を目指すボランティア団体による「全国史料ネット研究交流集会」が20、21日に開かれた。仙台市内で開く予定だったが、新型コロナウイルス感染対策のためオンライン開催となった。

 各地の30団体に所属する歴史学者、学生、市民ら約300人が参加。NPO法人宮城歴史資料保全ネットワークの初代理事長を務めた平川新東北大名誉教授は東日本大震災後の10年間を振り返り「救出活動の主体が市民にも広がった。被災地の歴史書を地区単位で刊行するなど、保全した資料の活用が始まった」と成果を強調した。

 宮城学院女子大の高橋陽一准教授は震災当時、岩沼市史編さんに携わる傍ら、市内にあった避難所の掲示物などの保全に努めた。「震災に関する資料は将来、貴重な文化財となる。災害が頻発する中、次世代に活用される資料を残していきたい」と訴えた。

 13日に宮城、福島県を襲った地震によって被災した古文書などの救出活動についても情報交換した。

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