継承の誓い、石碑に刻む 殉職消防団員を慰霊 陸前高田

新たに建立された鎮魂碑の前で手を合わせる遺族ら

 東日本大震災で甚大な津波被害を受けた陸前高田市高田町で、活動中に殉職した市消防団高田分団第1部の団員11人を慰霊する鎮魂碑が完成し、現地で10日、追悼法要があった。遺族や地元住民ら約20人が参列し、最期まで職務に当たった団員たちに思いをはせた。

 鎮魂碑は、分団第1部の屯所があった場所の近くで団員たちを悼むほこらの隣に設置。流失を免れた半鐘も置かれた。鎮魂碑建立の発起人となった元団員の新沼光也さん(66)は「多くの団員が犠牲になり痛恨の極みだ。あの日のことを忘れず、次の世代に語り継いでいきたい」と述べた。

 団員の石川恭隆さん=当時(36)=を亡くし、ほこらを建てた父恭介さん(76)は「真面目な息子だったから最期まで任務を全うしたのだろう。碑を建ててもらい感謝している」と語り、母はつ子さん(72)は「11人みんながここに集い、喜んでいると思う」と涙ぐんだ。

 法要では半鐘を11回鳴らした。犠牲者で最も若かった菊池勇輝さん=当時(25)=の父純一さん(63)は「半鐘を聞きながら11人の顔が思い浮かんだ。つらい経験を二度と繰り返してはいけない」と訴えた。

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