被災地の歩み、定点撮影 仙台で企画展「星空と路」

被災地の定点写真が並ぶ「星空と路」

 東日本大震災の10年を写真や映像などで振り返る企画展「星空と路」が10日、仙台市青葉区のせんだいメディアテークで始まった。震災の記録と保存、発信に取り組む同館の「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(わすれン!)が企画した。4月18日まで。

 1階オープンスクエアに九つのコーナーを設置。被災地を定点撮影した写真の展示は、市内や県内沿岸部20カ所の変遷を垂れ幕やパネルにした。写真は同市の市民団体「3・11オモイデアーカイブ」が提供した。

 若林区の旧荒浜小付近の写真は、2011年はがれきがあふれていたが、20年は同じ場所にかさ上げ道路「東部復興道路」があり、復旧の進展が見て取れる。

 南三陸町の警察官舎の写真には、発生1年後は津波で屋上に運ばれた乗用車が写っていたが、20年はドラッグストアに変わり、街の激変ぶりが伝わる。

 福島県浪江町を写した約8500枚の記録写真を展示する「浪江のきた道・ゆく道」や、発生翌日の食事を撮影した写真を展示し、来場者が当時の思いをつづる「3月12日はじまりのごはん」のコーナーもある。

 青葉区の主婦宮橋富美子さん(36)は「知らなかった被災地の被害、復興の様子を見ることができた。決して震災を忘れてはいけないと思った」と話した。

 13、14日は震災に関する映像作品の上映会を開く。宮城県山元町の発生直後を記録した「忘れまじ この悲しみを」、東京電力福島第1原発事故に対する不安や怒りを相馬高の生徒が演劇で表現した「今伝えたいこと(仮)」など8本を上映。撮影者や編集者によるトークイベントもある。

 入場無料。展示は16日から会場が7階スタジオに変わる。映像作品の上映スケジュールは次の通り。

 【13日】午前10時半「東日本大震災 山元町の記録『忘れまじ この悲しみを』」▽午後1時半「中野伝承プロジェクト『日和山と中野小太鼓』」

 【14日】午前10時半「震災記録を見る、読む、囲む-『飯舘村に帰る』バリアフリー上映の記録」「飯舘村に帰る」▽午後1時半「今伝えたいこと(仮)」「これから。」「相馬高校から未来へ」▽午後4時「屋根裏ハイツ『とおくはちかい(reprise)』」

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