七ヶ浜の交流施設「きずなハウス」で閉所式 「前向く力になった」

きずなハウスの閉所を記念して開かれた式典

 東日本大震災の復興支援で宮城県七ケ浜町に建てられた交流施設「みんなの家 きずなハウス」が今月末で閉所することになり、現地で13日、式典があった。施設を運営する認定NPO法人レスキューストックヤード(RSY、名古屋市)が、震災発生10年を機に撤退することを決めた。

 「きずなハウス」は、震災直後に七ケ浜で支援活動を始めたRSYが2014年12月に町内に開設。2度の移転を経て、17年7月から町生涯学習センター敷地内の現在地に置かれ、1カ月の利用者は、子どもや高齢者ら約1000人に上った。

 RSYはハウスを拠点に、災害公営住宅で暮らす被災者のコミュニティー形成支援などにも取り組んできた。撤退を判断した理由として、運営資金確保の難しさや復興が一定程度進展した点などを挙げている。

 式典には住民ら約20人が出席。栗田暢之代表理事は「10年の間にまいた種が芽を出し、大きく育つのを今後も見守りたい」とあいさつした。寺沢薫町長は「10年間ずっと寄り添って支援してもらい、前を向く力になった」と感謝した。

 町向洋中出身の高校生でつくる「きずなFプロジェクト」は、ハウスを拠点に震災学習や伝承活動をしてきた。仙台育英高3年の渡辺陽太さん(18)は「RSYには中学生の時から震災学習でお世話になった。きずなハウスが閉所しても施設は残るので、この場所で活動を続けたい」と話した。

 現在のハウスは完成時に町に寄贈されており、来月以降は町の貸し会議室などとして活用されるという。

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