新型コロナ 宮城で107人が感染、過去最多を更新

 宮城県と仙台市は17日、10歳未満~80代の男女107人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日の感染発表が100人を超えたのは初めて。1月14日の87人を大きく上回り、過去最多を更新した。新規感染者は全国の都道府県で4番目に多かった。

 新規感染者の内訳は仙台市が最多の75人、多賀城市12人、富谷市5人、東松島市3人、塩釜市、石巻市、利府町、大和町が各2人、岩沼市、大崎市、亘理町、蔵王町が各1人。現時点で感染経路が不明の患者は62人(57・9%)を占めた。

 仙台市は滞在者2人の感染が判明した若林区大和町4丁目のカラオケ喫茶「ブロードウェイ」の店名を公表。感染者が13人と11人に増えた市内の事業サービス業の2事業所、8人に増えた陸上自衛隊仙台駐屯地(宮城野区)で、それぞれクラスター(感染者集団)が発生したと断定した。

 既に公表した患者を含め高齢者施設「ファミリアーレ富沢」(太白区)、機械器具小売業の事務所、東北管区警察局(青葉区)、利府町の設備工事業の施設、富谷市の保育施設でそれぞれ4人、大衡村の輸送用機械器具製造業の施設で3人の感染が判明したため、県と市は業種・業態を公表した。

 県内の療養者は午後3時時点で427人。うち入院中は60人で、確保した病床236床の25・4%を占めた。累計感染者は4292人(仙台市内は2754人)。うち3764人が退院・療養解除となった。

「厳しい対策を」「強いメッセージ必要」 専門家が警鐘

 宮城県内で新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者が初めて100人を超えた17日、感染症の専門家らは「厳しい対策を取らなければ、このまま感染拡大が続く可能性がある」と警鐘を鳴らした。

 東北医科薬科大の藤村茂教授(臨床感染症学)は、20代を中心に感染者が増え続ける現状を「会食の場などで感染し、さらに家庭内に広がった恐れがある。春休み中の学生らが首都圏から県内に移動している可能性もある」と分析した。

 「経済的には厳しいが、何も規制しなければ状況は改善しない」と述べ、飲食店への営業時間の短縮要請を含めた対策を行政側に求めた。換気の徹底やトイレの消毒など、家庭内の対策強化も呼び掛けた。

 東北大大学院の小坂健教授(公衆衛生学)は感染の傾向について「大規模なクラスター発生はなく、地域で広く感染の連鎖が続いている状態」と説明。大学入試や東日本大震災の関連行事などで仙台市を中心に往来が増え、感染拡大につながった可能性を指摘した。

 「歓送迎会シーズンで、気が緩む人もいる。店やイベントの人数制限など、具体的なブレーキとなる対策を講じ、強いメッセージを発する必要がある」と強調。「かなり厳しい対策を講じても、結果が出るまで1、2週間かかる。早急な対応が必要だ」と訴えた。

河北新報のメルマガ登録はこちら
新型コロナ関連

企画特集

先頭に戻る