「原子力PR看板」5年ぶり日の目 福島・双葉伝承館で公開

5年ぶりに公開された看板=24日午前8時40分ごろ、県東日本大震災・原子力災害伝承館

 東京電力福島第1原発が立地する福島県双葉町にあった「原子力PR看板」が24日、県東日本大震災・原子力災害伝承館(同町)に展示された。原発との共生を掲げた町の歴史の象徴で、公開は原発事故後の2016年に老朽化を理由に撤去されて以来5年ぶり。

 展示されたのは「原子力 明るい未来のエネルギー」の看板の標語部分で、90センチ四方のアクリル製の文字板14枚から成る。24日は職員が午前9時の開館に先立ち、1階東側のテラスに設けた長さ16メートルの専用架台に文字板をセットした。

 案内板も添えられ、標語は町が1987年に原子力広報事業の一環で公募し、「明るい未来」を含め4種類あったことなどを紹介。「原発と立地地域が深く結び付いていたことを示している」と解説している。

 標語の一つを考案した自営業大沼勇治さん(45)=茨城県古河市=は家族で来館し、長男勇誠君(9)らに「『明るい未来』とは正反対のことが起きた」と伝えた。長らく求めていた看板の実物展示がかない「多くの人に原発事故に関心を持ってほしい」と語った。

 看板はテラスの支柱に一部が隠れる格好になっている。伝承館は「風雨をなるべく避けるために、この位置になった」と説明した。

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