福島第1原発、運転開始50年 廃炉作業は長い道のり

営業運転開始から50年を迎えた1号機(左)と2号機。現在は廃炉作業が続いている=2月18日、福島第1原発

 東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)は26日、1号機の営業運転開始から50年となった。東北初の「未来のエネルギー」は日本の高度経済成長を背景に実現し、現在に至るまで激動の半世紀を歩んだ。

 福島県は1950年代末、衰退する常磐地方の石炭産業に代わるエネルギーとして原発に着目。調査を進め、大熊、双葉両町への立地を東電に働き掛けた。

 71年3月26日の1号機稼働後、東電は8年間で6号機まで増設。続いて整備された第2原発(同県富岡町、楢葉町)を含め、双葉地方は国内屈指の電源地域になった。電気は首都圏の成長を支え、立地地域は潤沢な財源で変貌を遂げた。

 トラブル隠しなどの不祥事が相次いだ2000年代以降、原発に対する社会の目は厳しさを増す。余剰プルトニウムの消費を図るプルサーマル発電は県から一時凍結され、曲折の末に10年9月に3号機で実施された。

 その半年後、未曽有の原発事故が起きた。第1、第2原発の全10基は廃止が決まり、廃炉作業は数十年以上に及ぶとみられる。負の時代の先は長い。

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