岩手・普代を「持続可能な観光」モデルに 「ハイカーの聖地」の充実図る

太平洋に面した岩場の波打ち際にあるネダリ浜自然歩道

 北三陸の風光明媚(めいび)な海岸線が続く岩手県普代村は、観光庁が進める「日本版持続可能な観光ガイドライン」の2021年度モデル地区に選ばれた。新型コロナウイルスの感染収束後を見据え、地域全体のホスピタリティ向上や新たな観光資源の発掘につなげる。

 ガイドラインは昨年6月に策定され、感染症や自然災害に対する危機管理の在り方、観光客が集中する「オーバーツーリズム」への対応などをまとめた。本年度のモデル地区は15カ所で、東北では東松島市も選定された。

 モデル地区は「住んでよし、訪れてよし」の実現に向け、研修会の開催や地域特有の観光課題の調査といった支援を受けられる。20年度のモデル地区は全5カ所が持続可能な観光の国際認証機関「グリーン・ディスティネーションズ」のトップ100に入選した。

 普代村は長距離自然歩道「みちのく潮風トレイル」を軸にハイキングコースの整備と受け入れ態勢の充実を図り「ハイカーの聖地」をうたう。国重要無形民俗文化財「鵜鳥(うのとり)神楽」の定期公演やビーチヨガの普及にも取り組む。

 村農林商工課の前川正樹主事は「選出を契機に観光に対する村全体の意識改革を進めたい。生活環境の素晴らしさを再確認することは観光客と村民双方に利益をもたらす」と話した。

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