ワクチン保管庫に非常用蓄電池 宮城県蔵王町、東北で初導入

非常用蓄電池について説明する蔵王町職員

 宮城県蔵王町は21日、新型コロナウイルスのワクチンを保管する超低温冷凍庫用の非常用蓄電池を報道陣に公開した。停電からワクチンを守るためのバックアップの一環で、導入は東北の自治体で初めて。

 製造した「CONNEXX SYSTEMS」(コネックス システムズ、京都府精華町)によると、起動時に大きな電流を流す必要がある超低温冷凍庫に対応する。約8時間のバックアップが可能で、定価は税抜き150万円。

 町は2月13日の震度6強地震などを受け、早期に導入を決めた。5月11日の接種開始に向け、国民健康保険蔵王病院には既にワクチンが届き、蓄電池を介した冷凍庫で保管されている。村上英人町長は「コロナ収束後も他の医療機器用に活用できる」と話す。

 非常用蓄電池は不妊治療施設の卵子の凍結保存などを想定し、4年前に開発された。ワクチン保管が決まった今春、自治体の引き合いが急増し、東北からも注文が相次いでいるという。

 塚本寿社長(66)は「キャスターで移動しやすく、物が倒れても壊れない頑丈さもある」と実用性をアピールした。

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