<東北の食材お取り寄せ>福島紅葉漬「阿武隈の紅葉漬」(福島・伊達)秋サケ発酵、とろける紅色

サケをこうじなどで漬け込んだ紅葉漬
紅葉漬の梱包作業をする福島紅葉漬の従業員

 東北地方の豊かな食材が改めて注目されている。新型コロナウイルスの感染拡大は収束が見通せず、自宅で食を楽しむ巣ごもり需要が衰えない。食材の王国を盛り上げる生産者や店を訪ね、お取り寄せ商品を紹介する。

 サケを塩とこうじで漬け込んだ発酵食品だ。鮮やかな紅の色合いや紅葉の季節のサケを捕って作ることにちなんで「紅葉漬」と呼ばれている。

 紅葉漬の発祥は江戸時代にさかのぼる。福島と宮城両県を流れる阿武隈川を遡上(そじょう)してきた秋サケを人々が漬け込んで保存したのが始まりだ。

 炊きたての白いご飯の上に載せて口に運ぶと、こうじの香りが広がり、食欲をそそる。熱々の白米と塩加減の相性が良いようだ。夏ばてなどで体調がすぐれないときにお茶漬けやおかゆとして食べると箸が進むという。日本酒にも抜群に合い、飲んべえも満足させてくれる。とろけるような味わいだけではなく目でも楽しめる一品だ。

 1963年に設立された福島紅葉漬は、江戸時代から続く前身の魚商「丹野屋」に伝わる味をベースに紅葉漬のブランド化にこぎ着けた。創業以来、大きくは味を変えていないが、減塩化など時代による消費者の好みの変化の流れに合わせて、こうじの掛け合わせを研究するなどしている。

 「阿武隈の紅葉漬」(200グラム、1100円)は会社敷地内にある加工場内で製造されている。機械でサケの皮をむきスライスしたサケの身を従業員が手作業で、こうじと塩を混ぜ込んで約2カ月漬けて出来上がる。大竹雄二取締役は「個人的にはそのまま紅葉漬の味わいを楽しんでいただくのがお薦めです」と語る。

[メモ]1番人気の「阿武隈の紅葉漬」のほか、弱火でじっくり焼いて味わう「鮭のこうじ漬」(8切れ、2200円)など豊富な商品がそろう。注文は電話で受け付けている。連絡先は福島紅葉漬0120(02)0658。

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