会津若松への「まん延防止」改めて要求 福島知事、動かぬ国にいら立つ

内堀雅雄福島県知事

 福島県の新型コロナウイルス感染急拡大の背景には、会津若松市の陽性者急増がある。内堀雅雄知事は10日の全国知事会で同市を対象とする「まん延防止等重点措置」の適用を改めて国に強く要求。様子見を決め込む国にいら立ちを募らせた。

 

指標は大阪、兵庫以上に

 2月に27人、3月に12人だった同市の新規感染者は4月、95人に急増。5月は10日発表分までで、192人に上った。5月4日時点の人口10万当たりの1週間感染者は110・02人と、緊急事態宣言発令中の大阪府の89・62人(4月29日時点)、兵庫県の66・3人(同)よりも多い。市の担当者は「外での飲食を起点に家庭や職場での2次、3次感染で広がっている」と話す。

 市中心部の飲食店が並ぶ通りでは営業自粛の貼り紙が目立つ。ラーメン店経営の男性(48)は「昼間の営業も打撃を受けている。夜は全く人が歩いていない。廃業する店も出ている」と危機感をにじませる。

 福島県は5月、新規感染者が500人超。既に1日当たりの新規感染者が過去最多を2回更新した。病床使用率は過去最高の84・9%に上り、医療崩壊が現実味を帯びてきた。内堀知事は10日の全国知事会で「機を逸することなく、地域の実情に応じて迅速かつ柔軟な対応を望む」と速やかな重点措置適用を要求した。

 県は6日、同市の重点措置適用について国と協議を開始。しかし、国は市内飲食店に対して3日始まった県の営業時間短縮要請の効果を「見極める」として、適用を見送っている。

 内堀知事は「他地域では県独自の対応の成果や状況を見ながら段階的に重点措置に至ったが、今はそういうことをしていられる状況ではない。広がってから止めようとしても遅い」と国を痛烈に批判した。

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