福島・新潟県境の「八十里越」、5年程度で全通へ

「八十里越」の整備事業について話し合った懇談会=只見町役場

 福島県只見町、南会津町、新潟県三条市などで構成する越後・南会津街道観光・地域づくり懇談会が11日、テレビ会議で開かれた。国土交通省北陸地方整備局は通行不能が長年続いている国道289号の両県境付近の通称「八十里越(ごえ)」の整備事業について「今後5年程度で全通する見通し」と報告した。

 懇談会には3市町の市長と町長、両県や国の担当者、オブザーバーの民間の観光関係者ら約60人が出席。道路で結ばれる3市町のものづくりや観光での連携について意見を交わした。

 同整備局長岡国道事務所の木村祐二所長が「両県の交流や観光、救急医療に貢献する」と事業の意義を説明。トンネル11カ所、橋10カ所の整備状況などを紹介し、全通の見通しを「今後5年程度」と示した。

 289号は現在、只見町から新潟県魚沼市を経て三条市までの県境付近19・1キロが通行不能。国が直轄事業で11・8キロ、福島県が7・8キロ、新潟県が1・2キロの各区間を担当して新道を整備している。

 整備局によると、開通後は、国道252号を通って約2時間という只見町-三条市間の所要時間が約1時間20分に短縮される。冬季は252号が閉鎖され、磐越道、北陸道を使う迂回(うかい)で約2時間40分かかっている状況だが、解消される。

 八十里越は、戊辰戦争で新政府軍と戦った長岡藩の家老河井継之助が敗れて只見に逃げる際に通った峠道。越後と会津を結び、人やモノの交流面で役割を果たしていた。鉄道の普及で往来が廃れ、国道289号に昇格した1970年ごろには廃道同然となっていた。

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