サクランボ収穫、ウェブで求人 移動自粛受け労働力確保へ

求人の情報を載せるウェブサイト

 山形県で特産のサクランボの収穫作業が本格的に始まる時季を前に、農協グループ山形などが労働力の確保に向けて猛アピールしている。新型コロナウイルスの影響で昨年から県境をまたぐ不要不急の移動自粛の傾向が続き、主な対象を県内在住者に転換した。インターネットやウェブ広告を通じて地元への求人情報発信に力を入れる。

 サクランボのもぎ取りと箱詰めの繁忙期は、例年6月中旬~7月上旬ごろ。農協グループの担当者は「今までは生産者が親族らに頼んで手伝ってもらうことで乗り切ってきた。労働力不足の要因は担い手の高齢化が大きい」と分析する。

 コロナ禍の前の2019年は農協を通じ、仙台市や首都圏などに住む20~70代の希望する男女37人が働いた。宮城県の2大学の学生延べ約170人も週末にボランティアとして駆け付けた。現在は感染拡大により、生産者と求職者の双方が県境をまたぐ往来を懸念する。

 同センターは18年2月から、管理するウェブサイト「おいしい山形で働きませんか」に約90件の求人を掲載。今年1月1日~4月26日の山形県内の閲覧者は延べ1031人と、19年同期の3・7倍に上った。大手検索サイトで県内から「山形 農業 求人」などと調べると、項目の上位に出るよう広告を仕掛けたのが功を奏している。

 ウェブサイトを通じた今季の応募と問い合わせは、今月12日までに計84件あった。全国一のサクランボ産地でもあり、収穫期は少なくても270人の助っ人を必要としている。「収穫ピーク時はさらに人手が必要だ」と農協グループ担当者。生育が現時点で1週間程度早いため、働き手の確保を急ぐ。

おいしい山形で働きませんか
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